Additional scenario『Unbroken Chain』感想② アンダードッグ編ゆるっとまとめ〈前〉
アンダードッグ編ゆるっとまとめ〈前〉
続きがとっても気になる、アンダードッグ編。
ミスジャンのストーリーの中から、関係があると思われるものをピックアップしてみました。この順番で読んでいくと、流れがわかりやすかったです。
未読の方は、ネタバレにお気を付けください。
〇UNBROKEN CHAIN (2024年)
ジャンさんとバクシーが、マンハッタンのタイムズスクエアで一緒に年越しカウントダウンをするお話。
一見関係なさそうですが、以降のストーリーでこの日への言及があるので、入れました。
アンダードッグ編前夜というおもむき。
バクシーとは偶然出くわしてしまうわけですが、それは本当に偶然でしょうか…(深読み)
CR:5とGDはまだ絶賛バチバチ中のようで、ジャンさんの警戒心も強め。
でもついつい張り合ってバクシーの挑発に乗ってしまうのが可愛らしいです。
バクシーが音楽に詳しいことが垣間見える、貴重な会話が繰り広げられます。
ジャンさんとファーストキスがしたいと迫るバクシー。でも無理やりはしません。えらいです。
「来年はデイバンにカウントダウンしに行く」というバクシーと、本当にそうなるかもと恐れるジャンさん。次の年、それは現実となるのでした。有言実行ですね。
ストーリーを開けてもあけても続きがあって読み終わらなくて、うれしい。
ここからアンダードッグ編が本格的に始まります。
本編では見られない、夢のようなオールスターの共演に、あふれるサービス精神をすごく感じます。
6月になると本格的に大騒動に発展していきます。
この時代、ラジオというのは社会を大きく揺るがす最先端のメディア。今でいうSNSみたいなものでしょうか。
そういう最先端の技術と、人間の心理を巧みにあやつって、アンダードッグはジャンさんたちを追い詰めていきます。
デイバンは大混乱、ロックウェルでも内部抗争が起きていて、バクシーは追い出されてデイバンまでやってきます。おそらくそれもアンダードッグの差し金だったのでしょう。
CR:5とGDの抗争がちっぽけなものに思えてしまうくらい、正体不明の強大な敵の登場に、組織や身分の垣根を越えての共闘が見られます。激アツです。
CR:5とGDの講和も始まっているようです。抗争してる場合じゃない。
ひよこたちも大活躍。CR:5の幹部たちとの絡みは必見ですね。
バクシーもきっちりジャンさんに壁ドンをかまします。抜け目ないですね。
東海岸の超重要人物となってしまったジャンさんのところには、マフィアだけでなく、政治経済宗教、いろんな界隈からやんごとなき人たちがお祝いしにやってきます。
その接待がとにかく忙しくてたいへんで、読んでいるだけでも胃腸の調子が悪くなりそう。みんながんばってる…。
SS『Barred Birthday』での、ボウィック村の皆さんを招待しての、最初の誕生日パーティーへの言及があるのがうれしい。このお話の世界の延長と考えてもいいのかもしれません。
アンダードッグ事件の処理で、組の金庫がスカスカになっているとのこと。
なので、同年と思われます。ベルナルドの髪も引き続き心配。
冒頭のひよこたちが、ちょっとメタい。
オヤジたちにしてみたら、これは重要な講和への取引ですよね。
イーサンにとっては、単なる部下ではない、大事な息子であるバクシーを、敵の懐へ丸腰で送り出すわけです。
「死んで来い」なんて言ったみたいだけれど、
彼が無事で帰ってくること、これが講和の重要な条件のひとつだったのではないでしょうか。
バクシーの体格にあうお衣装を持っていたことにおどろき。
100年前のコーデとのことだけど、年代的にイーサン自身のものではなさそうですね。ルガーと同じく、イーサンにとって、なにか重要なゆかりがあるアイテムなのかも。
クラシック好きのバクシー、ジャンさんと楽し気にワルツを踊ります。幸せそう。先日の壁ドンへの言及も。ロマンチストですね。
バクシーがこうして丸腰で、先に身を差し出して、命がけで講和に臨んできているわけだから、
ジャンさんもその借りを返さないと、と、バクシーのお誕生日をお祝いすることを約束します。
後日、バクシーからジャンさんへのお手紙あり。もうめろめろですね。
感想③に続きます。
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