Additional scenario『Unbroken Chain』感想② アンダードッグ編ゆるっとまとめ〈前〉

アンダードッグ編ゆるっとまとめ〈前〉


続きがとっても気になる、アンダードッグ編。

ミスジャンのストーリーの中から、関係があると思われるものをピックアップしてみました。この順番で読んでいくと、流れがわかりやすかったです。

未読の方は、ネタバレにお気を付けください。



【アンダードッグ編関連ストーリー】
HAPPY COUNTDOWN!! (201812月~20191)
10th Anniversaryイベント前半・後半 (20196)
2019 HAPPY BIRTHDAY ジャン!!(201910)
2020 HAPPY NEW YEAR!?(201912月~20201)
UNLUCKY LUNCHEON!?(20226月)
UNBROKEN CHAIN (2024)
 
 
 
 
 
HAPPY COUNTDOWN!! (201812月~20191)
 
193x年1231

ジャンさんとバクシーが、マンハッタンのタイムズスクエアで一緒に年越しカウントダウンをするお話。
一見関係なさそうですが、以降のストーリーでこの日への言及があるので、入れました。
アンダードッグ編前夜というおもむき。
 
ジャンさんをニューヨークで出迎えたのは、マンガーノ一家。うっすら今後へのフラグが立っています。
バクシーとは偶然出くわしてしまうわけですが、それは本当に偶然でしょうか…(深読み)
CR:5とGDはまだ絶賛バチバチ中のようで、ジャンさんの警戒心も強め。
でもついつい張り合ってバクシーの挑発に乗ってしまうのが可愛らしいです。
バクシーが音楽に詳しいことが垣間見える、貴重な会話が繰り広げられます。
ジャンさんとファーストキスがしたいと迫るバクシー。でも無理やりはしません。えらいです。
「来年はデイバンにカウントダウンしに行く」というバクシーと、本当にそうなるかもと恐れるジャンさん。次の年、それは現実となるのでした。有言実行ですね。


 
10th Anniversaryイベント前半・後半 (20196)
 
193y年6月
 
ラキド発売10周年を記念して公開された長編ストーリー。
ストーリーを開けてもあけても続きがあって読み終わらなくて、うれしい。
ここからアンダードッグ編が本格的に始まります。
本編では見られない、夢のようなオールスターの共演に、あふれるサービス精神をすごく感じます。
 
この年の4月ごろから、アンダードッグを名乗る、なにやらあやしいラジオ放送が始まり、
6月になると本格的に大騒動に発展していきます。
この時代、ラジオというのは社会を大きく揺るがす最先端のメディア。今でいうSNSみたいなものでしょうか。
そういう最先端の技術と、人間の心理を巧みにあやつって、アンダードッグはジャンさんたちを追い詰めていきます。
デイバンは大混乱、ロックウェルでも内部抗争が起きていて、バクシーは追い出されてデイバンまでやってきます。おそらくそれもアンダードッグの差し金だったのでしょう。
 
アンダードッグは昔のジャンさんに口調が似ていて、ヘリウムで声を変えて放送しているようす。アンダードッグをついに追い詰めたと思うも、うまくまくられてしまい、まだまだ正体は明らかになりません。

ジャンさんサイドのGと、バクシーサイドのBが交互に展開され、徐々に交錯して集合するというストーリー構成がかっこいいです。

CR:5とGDの抗争がちっぽけなものに思えてしまうくらい、正体不明の強大な敵の登場に、組織や身分の垣根を越えての共闘が見られます。激アツです。
CR:5とGDの講和も始まっているようです。抗争してる場合じゃない。

ひよこたちも大活躍。CR:5の幹部たちとの絡みは必見ですね。
バクシーもきっちりジャンさんに壁ドンをかまします。抜け目ないですね。
 
 
 
2019 HAPPY BIRTHDAY ジャン!!(201910)
 
193y1010
 
一年で最も大切な日、それは我らがカポのお誕生日。
東海岸の超重要人物となってしまったジャンさんのところには、マフィアだけでなく、政治経済宗教、いろんな界隈からやんごとなき人たちがお祝いしにやってきます。
その接待がとにかく忙しくてたいへんで、読んでいるだけでも胃腸の調子が悪くなりそう。みんながんばってる…。

SSBarred Birthday』での、ボウィック村の皆さんを招待しての、最初の誕生日パーティーへの言及があるのがうれしい。このお話の世界の延長と考えてもいいのかもしれません。
アンダードッグ事件の処理で、組の金庫がスカスカになっているとのこと。
なので、同年と思われます。ベルナルドの髪も引き続き心配。
冒頭のひよこたちが、ちょっとメタい。
 
ボンドーネの屋敷でおこなわれたこのパーティーに、アレッサンドロはなんと、バクシーを招待していました。当のアレッサンドロ本人は珍しくこの場にいないようす。なにやら様子がいつもとは違います。
 
ジャンさんたちからしてみたら、オヤジはいったい何考えてるんだ!?なのですが、
オヤジたちにしてみたら、これは重要な講和への取引ですよね。
イーサンにとっては、単なる部下ではない、大事な息子であるバクシーを、敵の懐へ丸腰で送り出すわけです。
「死んで来い」なんて言ったみたいだけれど、
彼が無事で帰ってくること、これが講和の重要な条件のひとつだったのではないでしょうか。
 
貴重な正装姿のバクシーが見られます。お衣装はイーサンが貸してくれたようですが、
バクシーの体格にあうお衣装を持っていたことにおどろき。
100年前のコーデとのことだけど、年代的にイーサン自身のものではなさそうですね。ルガーと同じく、イーサンにとって、なにか重要なゆかりがあるアイテムなのかも。
クラシック好きのバクシー、ジャンさんと楽し気にワルツを踊ります。幸せそう。先日の壁ドンへの言及も。ロマンチストですね。
 
1224日の、自分のお誕生日もお祝いしてほしいとお願いするバクシー。
バクシーがこうして丸腰で、先に身を差し出して、命がけで講和に臨んできているわけだから、
ジャンさんもその借りを返さないと、と、バクシーのお誕生日をお祝いすることを約束します。
後日、バクシーからジャンさんへのお手紙あり。もうめろめろですね。



感想に続きます。

コメント

このブログの人気の投稿

研究本2冊目「この人を見よ」について

研究本1冊目「クソみたいな人生について」について

Additional scenario『Unbroken Chain』感想①